コラム COLUMN
10人に1人の子どもに足りない歯がある?先天性欠如歯について
こんにちは。
福山市の「みさか歯科・おやこ歯科」です。
「もしかして、子どもの歯が足りない!?」と不安になる方もいると思います。
先天性欠如歯といい、日本小児歯科学会が行った調査では、10人に1人の子どもに足りない歯があります。
そこで今回は、どの歯が足りないケースが多いのか、放置していると悪影響はあるのかというお話しをします。
子どもの歯は、全部で20本あり、大人の歯は、親知らずを省いて全部で28本あります。
しかし、1本でも生えてこない歯があることを、先天性欠如歯といいます。
子どもの歯の元となる歯の卵「歯胚(しはい)」は、母親のお腹の中にいる時から歯ぐきの中で作られます。
また、大人の歯の歯胚(しはい)の一部も母親のお腹の中にいる時に作られるのです。
子どもの歯でも、大人の歯でも関係なく、足りなくなり、1本~10本以上ない場合もあります。
先天性欠如歯の原因は、はっきりと分かってはいません。
遺伝や全身疾患、薬の副作用などが原因ではないかと考えられています。
日本小児歯科学会が行った調査によると、足りなくなる歯には偏りがあることが分かりました。
専門用語で、
- 下顎第2小臼歯(下の中心から数えて5番目の歯)
- 下顎側切歯(下の中心から2番目の歯)
- 上顎第2小臼歯(上の中心から数えて5番目の歯)
- 上顎側切歯(上の中心から数えて2番目の歯)
以上の順に、先天性欠如歯が多いことが分かっています。
下の歯の方が、生えてこないケースが多いことが分かりますね。
「第2小臼歯」とは、中心の歯から数えて、5番目の歯です。
また、「側切歯」とは、中心の歯から数えて、2番目の歯です。
歯が足りないと、スペースができるため、他の歯が動いて歯並びが悪くなります。
歯並びだけでなく、噛み合わせや発音にも影響がでるため、早めに歯医者を受診しましょう。
子どもの歯(乳歯)が足りない場合は、いずれ抜け代わり、大人の歯(永久歯)になるまで様子を見ることが多いです。
子どもの歯は、その下に大人の歯があって萌出を待っている場合、歯の根っこが吸収されて抜け落ちます。
下に萌出してくる大人の歯がない場合は、スペースができないようにするため、子どもの歯をできるだけ長く残すように処置をします。
しかし、子どもの歯は、大人の歯に比べて歯の根っこが短いため、一生残すことは難しいです。
そのため、残していた子どもの歯が抜け落ちてスペースができたり、萌出してくる大人の歯が最初からない場合は、
- 矯正治療
- 被せ物
- 部分入れ歯
- インプラント
以上の4つの治療で、足りない歯を補足する対策をしていきます。
みさか歯科・おやこ歯科は、小児歯科のほか、インプラント・入れ歯・予防歯科などにも幅広く対応しています。
歯が生えてこないとお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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