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初めての永久歯が茶色い!?これってむし歯?

こんにちは。
 
福山市の「みさか歯科・おやこ歯科」です。
 
 
お子さまにやっと生えてきた大人の歯が、茶色い……と悩まれている方はいませんか?
 
もしかして、むし歯ではないのかと不安になりますよね。
 
生えてきた大人の歯が茶色いのは、「エナメル質形成不全」という病気かもしれません。
 
今回は、エナメル質形成不全の対策やケア方法をご説明します。
 
 

エナメル質形成不全とは?

歯の表面の「エナメル質」は、人体の中で一番硬い組織ですが、それが石灰化不全のもろい状態で生えてくることを「エナメル質形成不全」といいます。
 
正常の歯と比べて、
 
エナメル質がいびつ
 
白ではなくクリーム色や茶色
 
柔らかい・白ではなくクリーム色や茶色
 
ツルツルしておらず、ぼそぼぞ
 
表面に凹みがある
 
歯に白色の斑点がある
 
歯が小さい
 
しみる
 
など、見た目にもわかりやすい特徴があります。
 
 

エナメル質形成不全の原因と対策

エナメル質形成不全には、「遺伝であるもの」と「遺伝ではないもの」があります。
 
遺伝でないものには、
 
子どもの歯の時に強くぶつけた
 
子どもの歯の根にむし歯で膿がたまっていた
 
妊娠中(母親)の病気や服用した薬の影響
 
子ども自身の病気や服用した薬の影響
 
などが考えられます。
 
そうはいっても妊娠中なんて関係ないのでは?という疑問もあるでしょう。
 
しかし、子どもの歯は母親のおなかの中にいる時から、歯ぐきの中に歯の卵「歯胚(しはい)」が徐々に作られていきます。
 
妊娠中に、高熱を出す、糖尿病になる、つわりで体調不良が続くなどの原因でも、子どもの歯がエナメル質形成不全になることが明らかになっています。
 
生まれてくる子どものためにも、妊娠中から薬の服用や栄養不足には注意しましょう。
 
 

どの歯によく見られるの?

6歳臼歯と前歯に、よく見られます。
 
原因不明のエナメル質形成不全は、Molar Incisor Hypomineralization(モーラー-インサイザ-ハイポミネラリゼイション)と呼ばれ、略して「MIH」といわれています。
 
このMIHが近年、増加しています。これを日本語で「臼歯と切歯の石灰化」といいます。
 
臼歯とは、特に第一大臼歯で、6歳臼歯(奥歯)を指します。
 
また、切歯とは、中心の前歯を指します。
 
1~2番目に生えてくる大人の歯です。
 
日本小児歯科学会を中心に研究した結果、子どもの11%〜20%に発症していることが分かりました。
 
なんと、5人〜10人に1人の割合で、MIHが発見されているのです。
 
 

ケア方法は?

軽度や凹みがないものは、特に治療の必要はありません。
 
見た目が気になる場合や凹みが大きなものは、
 

  • 削ってプラスチックの樹脂を詰める
  • 被せものをする

上記の治療法が考えられます。
 
しかし、普通の歯よりもろいため、まずはフッ素塗布を行って歯の強化を図り、むし歯予防を行うことをおすすめします。
 
 
みさか歯科・おやこ歯科は、歯を強くするフッ素塗布はもちろん、子どものむし歯予防にも力を入れています。
 
お子さまの歯で気になることがありましたら、ご相談ください。